9月27日(木)
プレスマンの仕事モード

はーい、今日からは完全仕事モードの僕ちゃんです。
午前中はビデオ編集。まるで日本のサラリーマンのように、締め切り時刻の12時30分までに目標まできっちり無事つないだ。
そういえば母の誕生日だったので,日本に電話。「今イギリスにいる」と言うと「ひょえー、それは腰が抜けるくらい驚いた」との事。何はともあれ元気そうでよかったです。
続いてレンタカー屋まで徒歩で移動。13時から手続きをして、13時45分に到着するフェリーをお出迎えに。
はーいやってきました、スペインでのお仕事を終えた藤田秀二さんです。フェリーが揺れたとの事でちょっと「おえっぷ」状態だったものの、久しぶりの再会を祝して握手。やっぱり異国で信頼できる日本人がいるのはいいですね。
街の通りにはすでにFIMの「こちらデナシオン」の道案内も設置されており、表示が小さかったため少し迷いながらも無事パドックに到着。

へー。TTレースのコントロールタワー周辺がパドックになっているんだけど、街中の公道が、突然スタジアムになっているのね。後楽園球場の中に民家があるみたいで、なんとも妙な感じ。

 

パドックの横にいたマンガのキャラクターのような地元ライダー。「ワイルド7」のヘボピー実写版?

取材申請も滞りなく終わり、ネットがつながるプレスルームへご案内。無料で見事にインターネットは通じたものの、設定をきちんと持ってきていなかったのでメールはつながらない。どうせ迷惑メールが1000通以上たまっているだけだろうから、まあいいや。
キーボードをたたいていると、後ろから日本語が。おーや、野崎君ではないですか。マインダーの中山さんも。
今回のデナシオンにはフランスのスコルパ本社は来ないで、代わりにイギリスのインポーターがパドックワークを勤めるとの事。でもそのイギリススタッフがまだ来ていないので、野崎陣営もやる事がないそう。TTレースのコースを車で一周してきたそうだが、すごい距離があってガソリン代がかかってしまったと嘆いていた。以前も書いた通りイギリスの物価は日本の倍もするが、ガソリンも1リットル250円以上。こりゃたまらんね。
大会のパンフレットが5ポンド(1500円弱)もするとの事だ。これもポンドの高さが原因である。(でも後からプレスにはもらえる事が判明したけどね)

パドックに出てみたが、人もバイクもまだ全然まばら。明日は女子の世界選手権大会があるはずなのだが、ライダーもスタッフもまるでそろっていない。ホントにこれで世界戦やるの?高校生の文化祭みたいに、結局全部間に合わないんじゃないか心配だ。

ヤマハ陣営はスコルパスタッフを待ちきれず、すでに帰ってしまったよう。閑散としたパドックを歩いていたら、小川選手と三谷英明さんがいた。
小川君は持ってきたパーツを試合用バイクに組んでいたが、今回はポジションを合わせる程度でそれほど大変な作業ではないようだ。というのも小川君は藤波選手が今年フランス大会で使ったマシンを借りるそうで、そもそもマシンの出来が全然違う。というわけで藤波選手は早くも08年マシンに乗っていた。黒のタンクはなかなか精悍でかっこいい。
モンテッサ周りでライアと貴久君にインタビュー取材をしたが、他に主だったライダーもおらず今日は他に出来る事もない。広々としたパドックを、夢奈ちゃんが走り回っていた。4ヵ月前の日本大会で見た時よりぐっと背が伸びたようで、特に足が長くなっている。直子ママも「この間買ったズボンがもうあんなに短くなってしまって」と嘆きながらも喜んでいた。

PAのテストなのだろう、突然会場に音楽が鳴り始める。曲目はピンクフロイドの「ザ・ウオール」。しかも学校内暴動シーンの部分。続いて「エコーズ」が響き始めた。いやあ、すごい選曲だね。イギリスにこだわるんだったら、他にもビートルズもストーンズもあるだろうにねえ。

プレスルームは午後6時で閉店。藤秀氏と夕食に。
1週間に渡りさんざリサーチしておいた中から,一番のお勧めのイタリアンレストランへ。藤秀も「これは美味い」と喜んでくれた 。
レストランからの帰り道、野崎君達が待っていたスコルパスタッフの車を発見!なんと、四つ星ホテルでゆったりしていたのね。
僕が借りるはずになっているバイク、持ってきてくれているのかなあ。それより先に、健ちゃんと史君のマシンは大丈夫かな?史君は「もし僕のバイク持ってきていなかったら、生野さんが借りるはずの125cc貸して下さいね」と笑っていた。さあイギリス人の仕事がスペイン人とどのくらい違うか、明日が楽しみである。

9月28日(金)「パドック&レセプション」へ続く